マンスリーマンションとウィークリーマンションの違いとは?
マンスリーマンションとウィークリーマンションは賃貸住宅とホテルの中間のような存在です。長期の出張や旅行などに行くときに期間によって使い分けると、ホテルよりもお得に滞在できるかもしれません。今回はマンスリーマンションとウィークリーマンションの特徴や違いについて解説します。
マンスリーマンションの特徴
マンスリーマンションは30日以上365日未満の滞在が一般的です。契約する会社にもよりますが、再契約すれば365日以上の滞在も可能な場合もあります。1か月以上の出張での滞在先や自宅を新築またはリフォーム中による仮住まいなどで利用されます。
入居に審査がある
マンスリーマンションは賃貸契約にあたるため、入居前の審査や保証人が必要です。入居時に料金を一括で支払う場合が多いため、早ければ申込み当日に審査は通ります。
家具家電は揃っている場合が多い
マンスリーマンションには長期滞在に必要な家具家電は揃っている場合が多いです。長期滞在になれば冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、ベッドなど必要なものはすべて揃っている物件もあります。自分で持ち込むものは洋服などの少ない荷物で滞在できます。家具家電が備わっていない物件は、使い慣れた自分のものを持ち込むことができるメリットもあれば、新しく購入し費用がかかる場合もあります。費用をなるべく抑えたいのであれば、備わっている物件を選びましょう。
初期費用が抑えられる
マンスリーマンションには敷金・礼金が不要です。通常の賃貸アパートなどへの引っ越しの際にはかかる敷金・礼金が必要になるため初期費用を大幅に抑えられるでしょう。
ウィークリーマンションの特徴
ウィークリーマンションは1日以上30日未満で契約が可能です。1か月未満出張や、1週間の旅行などでの利用に適しています。
法律的にはホテル業
ウィークリーマンションは1週間単位での利用で滞在日数が少ないため法律的にはホテル業と同様の扱いとなります。入居時の審査や保証人などは必要ありません。しかし一般的なホテルとは違い、基本的に部屋の掃除やアメニティは備わっていないので注意しましょう。
家具家電は揃っている場合が多い
マンスリーマンション同様、生活に必要な家具家電は揃っています。キッチンも備わっているので滞在中の調理も可能です。ホテルに宿泊すると外食やコンビニ食などになってしまうので、栄養面や費用が気になる人にはおすすめです。
マンスリーマンションとウィークリーマンションの違い
マンスリーマンションとウィークリーマンションの大きな違いは法律的な位置づけです。マンスリーマンションは「賃貸業」、ウィークリーマンションは「ホテル業」にあたります。消費者(借りる側)にとっては契約時の審査と保証人の有無がかかわってきます。
「マンスリー」は1か月単位で滞在「ウィークリー」は週単位で滞在と滞在期間に違いがあります。しかしウィークリーマンションでも1か月を超えて滞在可能な場合もあるので、延長したいときは契約の不動産に確認しましょう。
マンスリーマンション・ウィークリーマンション利用前に確認するべき点
マンスリーマンション・ウィークリーマンションの利用を検討しているなら、契約内容や設備、備品などについて事前に確認しておきましょう。不動産によって、設備・備品が異なる場合があります。
自分に必要な家具家電があるか
滞在の目的によっては備え付けの家具家電だけでは不充分な場合もあるので、契約前に確認しておきましょう。マンスリーマンションでは家具家電などを持ち込み可としているところもありますが、退去時には持ち込んだものはすべて撤去する必要があります。運び出しや処分の費用もかかるため持ち込むものは充分に検討しましょう。ウィークリーマンションでは持ち込みを禁止しているところが多くあります。
インターネット環境
仕事で利用する場合、インターネット環境が整っているかどうかは重要なポイントではないでしょうか。場所によってはWi-fiはあるが追加料金の場合もあります。延長コードやPC・スマホの充電ケーブルなどはホテルでは貸し出していますが、マンスリーマンション、ウィークリーマンションでは自分で用意しておく必要があります。
キッチン用品・日用品など
料理器具や食器、ティッシュやシャンプーなどキッチン用品、日用品で自分が必要なものが揃っているかも確認しましょう。ベッドがあってもシーツはないという場合もあります。備わっておらず購入する場合にも、退去時には持ち出す必要があることも含めて購入を検討しましょう。入居時にはあっても、なくなったら自分で買い足すという場合もあります。
利用滞在人数
単身者用物件として貸し出されている場合、人数が増えると追加料金が発生します。何人で滞在することが可能なのか確認しておきましょう。
ペット可かどうか
ペットを連れて滞在が可能かどうかも確認が必要です。動物が苦手な人も前の入居者が連れていた場合や、ほかの滞在者が連れている可能性もあるので事前に確認しておきましょう。
入居時には必ず備品の傷チェック
入居時には必ず備え付けの家具家電、備品、床、壁などに傷がついていないか確認しましょう。気になる箇所があれば写真を撮り、その日のうちに不動産へ連絡しましょう。入居時既存の傷の修理代は不動産にて負担してもらえますが、伝えていなければ退去時に修理代を請求されることもあります。
まとめ
マンスリーマンションは賃貸契約で審査や保証人を有し、ウィークリーマンションは1週間単位で利用するホテルに近いものです。契約方法に大きな違いはありませんが、料金は契約時に一括で支払う場合が多く、途中解約した際には残りの日数の返金がない場合もあります。利用目的や滞在期間に応じて充分調べた上で使い分けましょう。