東京にあるマンスリーマンションの相場や料金の仕組みを徹底解説
通常の不動産契約とは異なり、1週間~1ヶ月といった短期間の居住契約を主としているのがマンスリーマンションの特徴です。ホテルと比べると割安なのか、料金設定や平均相場はいくらなのかなど気になる点を分析してみましょう。
一般的なマンスリーの相場について解説
受験や就職、会社の研修や旅行などで訪れる人も多い東京では、その特性からマンスリーマンションの数も有数の都道府県といって過言ではないでしょう。さまざまな種類がありますし、どこを選べばよいのだろうと迷ってしまうかもしれません。
実際に料金を見てみると、激安価格で利用できるマンションから、高級感あるハイタイプのものまで選択肢は多く、平均的な料金を算出するのは難しいといえます。ここで提示する金額はあくまで参考値ですので、これより高い・安いからといって契約を決めたりためらうのではなく、最終的には自分で実際に部屋を見たり、契約条件などを鑑みながら決めることをおすすめします。
では具体的な金額についてご紹介します、通常マンスリーマンションを契約するだけであれば1ヶ月あたり70000円~150000円ほどと考えておけばよいでしょう。当然ながら駅前の物件や新宿・渋谷・東京などの人気エリアに近ければ近いほど値段も上がっていきます。
たとえば池袋駅まで徒歩7分の1Rの場合、1日あたりの利用料金は3000円~7000円で、月額にすると100000~200000円程度と考えられるでしょう。一方で八王子駅まで徒歩8分の1Rなら、1日あたりの利用料金は1500円~5000円で、月あたり50000~150000円とおよそ半額ほどに抑えることも可能です。
どちらも15平米で同じような設備ですが、立地が異なるだけでこれほどまでに料金に差が出るというのもマンスリーならではと言えるかもしれません。ちなみに、どちらも人気のエリアではありますがやはり都心に近いほどマンスリーの数も増えるため、選択肢も増えてきます。
中には格安料金で利用できるマンションもありますから、どうしても費用を抑えたいという場合でも都心を中心に掘り出し物の物件を探してみるのは良いかもしれません。さらに人気駅であっても、駅から離れれば料金もぐっと下がりますし、部屋の面積が狭いタイプや入居人数が限られている部屋であればその料金はさらに下がります。
品川駅まで徒歩3分で25平米を超えるマンションであれば、1日あたり8000~10000円ほどが平均的な価格になりますが、徒歩15分を超える部屋なら1日4000~6000円ほどと割安ですし駅まで徒歩15分以上かつ10平米ほどの部屋であれば2000~4000円と当初の半額程度に料金を抑えることも可能です。
どんな費用がかかる?料金の内訳について
東京でマンスリーマンションを借りるときには、どのような費用が必要になるのでしょうか。費用としては、おもに利用料金、光熱費、清掃費、管理費、その他の費用があります。
ここでは、それぞれの料金の内訳について紹介していきます。
利用料金
まずは、マンスリーマンションの利用料金についてです。一般的な賃貸物件であれば物件を借りるために支払う仲介手数料・敷金や礼金、また借りるための月額料金として家賃を支払います。
しかしマンスリーマンションにはこうした敷金礼金は支払う必要がありません。場合によっては契約手数料が発生することもありますが、賃貸契約における仲介手数料のように高額なものではなく1,000円から5,000円ほどとリーズナブルです。
そのため、マンスリーマンションの利用料金においては賃貸料と仲介手数料が必要となります。賃貸料金に関しては、先ほども紹介したように1日あたりで換算されることが多く、東京のマンスリーマンションの1か月の相場は約10万円から15万円ほどです。
光熱費
マンスリーマンションの光熱費は、1日あたりの料金で換算されることが多いです。1日あたりの水道光熱費の相場は約500円から800円ほどとなっています。
しかし入居者が1人増えるごとに、もともとの金額よりも半分から1/3ほどの追加料金となる可能性が高い傾向にあります。基本的には、水道光熱費に基準値が設けられていることがほとんどですが、基準値以上の使用量になってしまうと追加料金が必要になってしまいます。
とくに夏や冬などのエアコンなどを多く利用する季節には注意が必要です。
清掃費
マンスリーマンションの清掃費は、入居時に清掃費を支払うことが多いです。一般的な賃貸物件の場合には、敷金に含まれている場合や退去後にクリーニング代として支払うことが多いため、マンスリーマンションは支払うタイミングが異なる場合もあるということを認識しておくとよいでしょう。
清掃費は部屋の契約日数によって異なり、1か月以内であれば1万円、1か月から3か月であれば1万5,000円、3か月から6か月であれば3万円、6か月から1年であれば5万円など契約期間ごとにある程度、区切ったうえで金額が設定されていることがほとんどです。マンスリーマンションの場合には初期費用に清掃費が設定されているため、他社と比較するうえでも確認しておくとよいでしょう。
管理費
マンスリーマンションの管理費は、一般的な賃貸の公益費のようなもので、共有部分であるエレベーターやエントランスなどの修繕費などにあてられます。マンスリーマンションの場合には1日あたりで換算されることが多いですが、物件によっては、管理費が不要な場合もあります。
中には鍵の交換費用や保険料が発生することもありますが、これらをまとめて“管理費”として支払うシステムのマンションも多いので覚えておきましょう。そのため、管理費が不要なマンスリーマンションを選ぶことで費用を抑えることができます。
その他費用
マンスリーマンションを利用するときには、ほかにもインターネット代や鍵交換費、契約手数料などさまざまな追加費用が必要になる場合もあります。インターネット代に関しては、マンスリーマンションの場合、家賃や管理費に含まれていることも多いですが、含まれていない場合にはオプションとして、1日あたりや1か月あたりの金額設定で支払っていく形になります。
有料の場合の相場は、1か月あたり約2,000円から3,000円となっていることが多いため、事前に確認しておくとよいでしょう。また家賃が安い場合でも、用意されている以外の設備や備品を用意してほしいというような場合にも追加料金がかかることもあります。
とくに生活の必需品となり得るベッドや生活用品のレンタルがオプションとなっていることもあります。そのため、賃料だけではなく、その内訳を確認し、管理費や利用料には何が含まれているのかもしっかりと認識しておくことが大切です。
なお、東京のマンスリーマンションは1日利用する場合には平均して4,000円から6,000円かかるといわれており、利用料金や光熱費、管理費などの1か月の平均額は約1万5,000円から2万5,000円ほどとなっています。マンスリーマンションを長く利用すればするほど安くなります。
こうした平均額と自身の利用シーンを重ね合わせて、よりお得に利用できるプランを探してみましょう。
知ると役立つ費用を安く抑えるためのコツ
価格帯が幅広いということもあり、より安価なマンスリーを探すのであればインターネットの比較サイトや一括検索サイト、ランキングサイトなどを利用すると効率よく探せるでしょう。
検索サイトにも、最寄り駅から探せるタイプや、利用料金・設備などに条件を設けて検索できるタイプなど種類がいろいろあるため、自分が最も重要だと思う項目を効率良く探せるサイトを見つけることが大切です。
また、企業によってはキャンペーンサービスを展開している所も多く、一定期間内に契約するもしくは、契約条件を満たすことによって利用料金が割引されたり、部屋をグレードアップできるケースも珍しくありません。キャンペーンの内容としては、追加料金がかかるサービス(寝具レンタルやソファレンタル)が無料になったり、契約手数料や鍵交換費が無料もしくは一定額割引されるといったものです。
SNSや検索サイトなどでも調べることができますから、できるだけ安く借りたいのであればキャンペーンを利用しない手はないと言えるでしょう。ちなみに、マンションによっては料金の分割払い、クレジットカード払い(ボーナス払い)などに対応している所も多いため、今はまとまった金額が用意できないという場合でも大丈夫。
注意したい点としては、公式サイトや検索サイトなどで表示されている金額はあくまで参考価格であるということです。実際に借りるとなるとリネンのレンタル代が発生したり、消耗品の交換費用が発生するなどして、思っていたよりも高い金額になったということもあるでしょう。
また、上述しているとおり、料金は企業ごと部屋のグレードごとに異なるため、一概に値段の高低を判断するのは難しいです。異なるマンスリーどうしを見比べてみて、平均的な費用を自分なりに算出するのも忘れてはいけないポイント。
不安なときには問い合わせのときに「実際にどれくらいの費用がかかるのか」と聞いたり、自分の予算を伝えておくとよりスムーズに契約できるのではないでしょうか。
短い間だけ借りられて、わずらわしい不動産契約などが必要ないマンスリーマンションはとても便利なサービスです。
東京では1日あたり5~6000円ほどで借りられる所も多く、場合によってはビジネスホテルよりも割安で利用できることもあります。ビジネスホテルとは異なりキッチンや生活用品がそろっていることから、食費を抑えられたり洗濯やアイロンなどに困ることもありません。
とはいえ、駅チカや広い部屋は人気のため料金も高いですし、利用したくても空きがないという可能性もあります。できるだけ早い内から探し始めること、また条件を細かく設けすぎずに幅広い選択肢の中から選ぼうと考えるとよいマンスリーに出会えるチャンスも高まるのではないでしょうか。